ドキュメンタリー映画「精神」「精神0」に登場した山本昌知医師。
山本医師を追いかけた報道番組の中で、妻・芳子さんが、昨年亡くなったと流れた。
私は就労継続支援に通所するまで、二か所の地域活動支援センターでお世話になっていた。
そのうちの一つが「ミニコラ」。こらーる岡山の職員、患者らはもちろん、地元の人たちも食べにくる小さな食堂。
私が利用者として調理に携わっていた頃は芳子さんに認知症はなかったと思う。当時の営業日は月曜日から水曜日までと、金曜日の週4日。山本夫妻は毎営業日来られていた。
あのときの彼らの表情は今でも思い出せる。当時の私は学生時代からの不調を引きずりながらも周りの指示に従う形で社会復帰を目指していたこともあって、工賃とはいえ金銭を頂いている身としてはあるまじきこともたくさんやっていた。
私が手伝ったがためにとんでもない見た目や味となった料理を美味しいと食べてくださったことも、とてもありがたかった。
あの数年間があったから、自分でも簡単な料理を作るようになった…と思っている。
相変わらず豆腐やゴボウ、魚は切れないなど、「仕事」にするには難ありだと思っているが。
最後になったが、芳子さんの魂が安らかにあることを祈りたい。
本当にありがとうございました。貴女の笑顔や言葉、一生忘れません。忘年会のときに山本先生とデュエットされた歌声も。
私がそちらに逝くときには皆さんのおかげで少しだけ上達した(と思っている)手料理を持っていきますので、また食べてやってくださいな☆
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